残念ながら、我が家には嫁入り前の娘はおらず、雛人形には全く縁が無いのですが、母親の所には立派な雛人形が飾ってあります。
私の妹のために両親が揃えたお人形さんたちで、私が小さな時から見覚えのあるものですが、何十年ぶりの再開です。
最近ではこんな立派な雛人形はとんとお目にかかりませんね。一人一人の顔が凛々しく、美しく、愛らしく、ちょっとすましていたり、…
お道具も細かな所まで丁寧に作られています。
じっと前に座ってしばらく眺めていたいような感じです。
もともとの由来は、穢れを負わせて川に流した「人形（ひとがた）」だとも言われています。
こんなオドロオドロしい物（ひとがた）が、あんなに優雅な雛人形に変わったなんてにわかには信じられませんね。
母親は虫干しのつもりで出したと言いますが、こんなに素晴らしい伝統行事にまつわる物がだんだんと廃れてしまうのは、何だかとっても勿体ない気がします。
